脱毛に重要な
毛周期とは?
毛周期ってなに?
脱毛サロンや医療脱毛クリニックなどでの脱毛施術は、1度で完了するわけではありません。脱毛がすべて終わるまでには早くても半年、人によっては1年~3年ほどの期間が必要となってきます。なぜ脱毛施術が完了するまでには時間がかかるのかと言うと、身体の毛が生まれ変わるサイクル「毛周期」が大きく関係しています。体毛は成長すると自然に抜け落ち、また新しい毛が生えてくるというサイクルを繰り返しています。このサイクルのことを「毛周期」と呼びます。部位や個人によって差はありますが、毛周期には“成長期”、“退行期”、“休止期”と段階があり、脱毛サロンではこの毛周期の3段階に合わせて施術を行っていくのが一般的です。
毛周期で大事な、
体毛の組織と構造
目に見えるのはたった1本の毛ですが、皮膚の中まで辿っていくと、体毛の組織はとても複雑な構造をしています。毛の構造は大きく2つに分かれており、目に見える部分の「毛幹」と、皮膚の中にある「毛根」に分けられます。脱毛サロンの施術は、この「毛根」の中にある「毛乳頭」や「毛母細胞」と呼ばれる部分に特殊な光を照射することで効果を発揮します。
毛周期を考慮した適切な脱毛期間・間隔
効果的な脱毛施術は、毛周期を考慮して行う必要があります。なぜなら、毛周期には成長期・退行期・休止期の3段階がありますが、脱毛機が反応するのはメラニン色素が濃い「成長期」の毛だけだからです。アドラーブルでは、毛周期に合わせて3週間~1カ月に1回の頻度での脱毛をお願いしております。
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成長期
その名の通り、成長期は毛が伸びる時期のことです。毛乳頭から養分をもらった毛母細胞が分裂することによって毛が増えます。毛の黒色の色素であるメラニン色素が濃いため、脱毛機の光が反応しやすく脱毛効果が表れやすいです。
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退行期
毛の成長が止まり、メラニン色素が薄くなる時期です。毛母細胞の分裂スピードが遅くなり、毛が毛穴から離れて抜け落ちる準備を始めます。メラニン色素が薄いため、脱毛機の光を当てても効果は表れません。
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休止期
毛が完全に抜け落ちて、毛穴が休止する時期のことです。次に生えてくる毛の準備期間でもあります。退行期と同じくメラニン色素が薄いため、脱毛機の光を当てても脱毛効果は表れません。
毛についてよくわかる用語集
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毛幹(もうかん)
肌表面から出ている部分。普段、私たちが「毛」、「ムダ毛」と呼んでいるところです。
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毛球(もうきゅう)
毛根の最下部にあり、膨らんでいる部分です。
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毛根(もうこん)
毛幹の延長ですが、皮膚の中に入っている部分をこう呼びます。
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毛乳頭(もうにゅうとう)
毛球の底辺のくぼみの部分。ここには毛細血管や神経が集中し、毛の成長に必要な栄養分を取り入れます。
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毛母細胞(もうぼさいぼう)
毛乳頭の上の部分です。毛乳頭から栄養分をもらい、毛母細胞が分裂することで、毛の成長が始まります。
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毛包(もうほう)
毛根全体を包む組織。上部毛包、中部毛包、下部毛包の3つに分かれています。
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毛孔(もうこう)
毛が皮膚表面に出てくるところです。普段、私たちが「毛穴」と呼んでいるところです。
毛周期に関するよくある質問
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毛周期の段階を見分ける方法はありますか?
現段階では毛周期を肉眼で見分ける方法はありません。その理由としては「1本1本の毛ごとに毛周期が異なる」からです。同じ部位でも、肌のコンディションや毛の処理の状態によって毛周期は異なるため、それぞれの毛の状態を正確に判別することは非常に困難です。そのため、ある程度毛が生え揃った状態で施術を進めていきます。
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成長期の毛は全体の何%ですか?
成長期の毛は、ムダ毛全体の10〜20%と言われています。つまり、1回の施術で脱毛効果が得られるのは約10〜20%の毛だけで、残りの毛は2回目以降の施術で照射していくことになります。
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毛周期の乱れを防ぐために注意すべきことはありますか?
自力で毛周期を早めたり遅くしたりすることはできませんが、簡単に乱れてしまう原因となる行動があります。 例えば、
・毛抜きやワックスでの自己処理
・日焼け
・生活習慣の乱れ
などは毛周期の乱れの原因となります。毛周期を乱さないようにするためにも、自己処理をする場合はシェーバーを使うのがおすすめです。 -
毛周期に合わせて脱毛ができなかったらどうなりますか?
成長期の毛が生えそろった状態で脱毛した場合と比べると、施術回数が多くなってしまう可能性があります。そのため、アドラーブルでは成長期の毛がなるべく生え揃ったタイミングで照射ができるよう、3週間から1ヶ月間の間隔を空けて施術を行っております。
毛周期が乱れるNG行為とは?
毛抜きによる自己処理と
ホルモンバランスの乱れに要注意
脱毛をするにあたって無視することができない毛周期ですが、そんな毛周期を乱してしまうNG行為があります。代表的なものが、毛抜きを使用したムダ毛の自己処理。毛抜きでムダ毛を毛根から引き抜いてしまうと、脱毛機の光が反応する対象のメラニン色素が無くなってしまい、脱毛効果が得られなくなります。それだけでなく、毛抜きの使用は肌トラブルにも繋がりやすいです。また、ホルモンバランスの乱れによっても毛の成長速度は変化するため、暴飲暴食や睡眠不足、過度なストレスはなるべく避けるようにしましょう。