光脱毛の仕組みや効果は?脱毛方法ごとの違いや医療脱毛との比較もチェック
ムダ毛処理に対する美意識が大きく変わり、ここ数年で脱毛が一気に身近なものになりましたよね。
プロの手を借りて脱毛をしたい場合、脱毛サロンでの光脱毛か、美容皮膚科などのクリニック(医療機関)で対応しているレーザー脱毛またはニードル脱毛かを選ぶことになります。
今回は「光脱毛」を取り上げ、効果や光脱毛を選ぶメリット、レーザー脱毛との違いなどあらゆる知識を解説します。
光脱毛とは?
光脱毛とは、脱毛したい部分に特殊な光を当てることで毛の生えるスピードを抑制したり、毛量を減らしたりする方法です。
「フラッシュ脱毛」とも呼ばれています。
光脱毛は使用する光の種類によって大きく4つの方式に分かれており、どの方式の脱毛機器を導入しているかは店舗によって異なります。
それぞれに強みや特徴があるので、肌質や毛の状態、ライフスタイルなどを踏まえて自分に一番合っていそうなものを選ぶのがサロン脱毛成功のヒケツです。
光脱毛の効果って?
光脱毛には、施術後その場で毛が抜け落ちるような即効性はあまりありません。
最も効果が出るのが早いIPL脱毛でも、数日から数週間かけてゆっくり効果が表れます。
仕組みによって差異はありますが、毛が太い人や量が多い人ほど効果を早く実感しやすい傾向があります。
特にメラニン色素に反応させるタイプの脱毛方式では、毛抜きやブラジリアンワックスで毛を毛根から抜いてしまうことで効果が分かりにくくなるケースがあります。
効果の出方には個人差や部位による差があるため、焦らずじっくり通いましょう。
光脱毛って痛いの?
後からご説明しますが、光脱毛は緩やかな分レーザー脱毛などと比べても痛みが少なく施術できます。
肌への負担も少なく、むしろものによっては美肌効果がプラスされることも。
脱毛方式によっては痛みを感じる場合もありますが、近年は負担を軽減しながら脱毛効果を上げている方式も登場しています。
種類別にご紹介するので、痛みが不安な方はぜひ負担の少ない脱毛方式を採用したサロンを検討してみてくださいね。
病院での脱毛とどう違うの?
脱毛サロンやエステサロンで受けられる光脱毛(美容脱毛)とクリニックで施術するレーザー脱毛、ニードル脱毛(医療脱毛)との決定的な違いは3つ。
- 効果の高さ(永久脱毛が可能か)
- 有資格者(医師、看護師)が対応するか
- 痛みが強いか弱いか
医療脱毛は国家資格を持った医師や看護師が施術やカウンセリングをする、半永久的に毛が生えてこなくなる脱毛ができるなどといった理由で、価格がサロンよりも高くなるのが一般的。
医療脱毛の項で詳しくお話しますね。
いつまで効果が続くの?
光脱毛では永久脱毛ができないため、ツルツルの状態を維持したい場合はサロン通いを適度に続ける必要があります。
口コミ評価を調査した結果、光脱毛が完了して3年~5年以内の人からは「ほぼ自己処理がいらない状態が継続している」「回数がかなり減って楽になった」という声が多いようです。
よく聞く「毛周期」って何?
毛周期は毛の生え変わる周期のことで、脱毛の効率アップに大きく関わるものです。
髪の毛やまつげが何もしなくても抜けていくのは、この毛周期が原因です。
光脱毛についてより詳しくご説明するため、「毛周期」についても解説をさせてくださいね。
毛周期のサイクル
毛周期は「成長期→退行期→休止期」の3段階サイクルを繰り返して、毛を生成したり抜け落ちさせたりしています。
実は、この中で光が脱毛効果を発揮するのは「成長期」の毛のみ。
毛の成長がない「退行期」「休止期」の毛には、光もレーザーもほぼ無反応なんです。
当然脱毛の効果もほぼ無いので、ほとんどの脱毛サロンでは毛周期に合わせて予約を取ってもらうようにしています。
光脱毛のおもな4種類を紹介
現在登場している光脱毛の種類はおもに以下の4つ。
- IPL脱毛
- SSC脱毛
- SHR脱毛
- THR脱毛
同じ光脱毛でも毛へのアプローチの仕方にちょっと違いがあるんですよ♪
IPL脱毛とは?
一瞬だけ特殊な光を強く照射する脱毛方式のこと。「IPL」は「インテンス(強烈な)パルス(一瞬の)ライト(光)」の略です。
IPL脱毛ではキセノンランプというランプを用い、強い光で毛根に熱を与えて毛が抜け落ちるような施術です。
最もメジャーな脱毛方法で、サロン脱毛や家庭用脱毛器で多く採用されています。
IPL脱毛の仕組みは?
IPL脱毛に使われるキセノンランプの光は、有害な紫外線がカットされており、波長の幅が広いのが特徴です。
光は照射されて毛根にある黒いメラニン色素に取り込まれると熱エネルギーに変換されます。
この熱が毛母細胞(毛のもと)に栄養を送り込む「毛乳頭」や毛根にダメージを与え、毛が抜け落ちるようにしているのです。
キセノンランプの光を取り込むのはメラニン色素だけなので、肌にはダメージや影響を与えずに毛根にアプローチできます。
IPL脱毛のメリット・デメリット
メリット
- 効果の実感が早い(毛周期に合わせれば約1〜2週間程度)
- 濃い毛に効果が出やすい
- 肌へのダメージが少なく広範囲に照射できる
デメリット
- 部分によって痛みを感じやすい
- 日焼け直後の肌やほくろ、シミには照射ができない
- 産毛や白髪には効きづらい
IPL脱毛は効果が出るのが早いうえ広範囲に照射できる点が強み。
しかし、その分痛みを感じやすく、いわゆる「輪ゴムを弾いたような痛み」が気になる人もいるようです。
IPL脱毛が得意な毛、ニガテな毛
IPL脱毛はメラニン量の多い毛に特に効果を発揮できる脱毛方法なので、太く色が濃い毛が密集しているワキやVIOの脱毛が得意です。
反対に、メラニン色素が少ない産毛や色の薄い毛・産毛が多い部位には効果が出にくいと言えます。
具体的には、背中やお腹、二の腕、うなじ、お腹、肩といった部位が該当します。
IPL脱毛の通うペースと必要な回数は?
IPL脱毛を採用した脱毛サロンに通うペースは、毛周期に合わせた1カ月半~2カ月に1回が目安です。
効果を実感できるのは、部位にもよりますが最短で5回~6回目以降からといわれます。7~8回目で自己処理が楽になり、10回終われば肌のツルツル感がわかるようになり自己処理がいらなくなります。早いと比較的すぐに毛の変化が感じられることもあるようです。
どこまで脱毛したいのかによって異なりはありますが、施術が全て完了するまでには1年弱~2年程度を想定しましょう。
SSC脱毛とは?
SSC脱毛は、ライトと「ビーンズジェル」と呼ばれる特殊なジェルを使って抑毛・制毛することで脱毛する方式です。
毛根や毛のバルジ領域に熱を与えるタイプの脱毛方式ではありません。
SSCはスムース(滑らかな)スキン(肌)コントロールの略称で、実際にジェルは美容効果も備えています。
IPL脱毛ではキセノンランプというランプを用い、強い光で毛根に熱を与えて毛が抜け落ちるような施術です。
最もメジャーな脱毛方法で、サロン脱毛や家庭用脱毛器で多く採用されています。
SSC脱毛の仕組みは?
脱毛したい部位にビーンズジェルを塗り、その上からクリプトンライトを照射します。
照射によってビーンズジェルの中に含まれている「トレジャービーンズ」という粒が弾け、中から出てきた有効成分が毛穴から浸透します。
これが毛母細胞に作用するため、抑毛や制毛につながるのです。
有効成分「フィニリーブ」
トレジャービーンズに含まれる有効成分は「フィニリーブ」と呼ばれ、毛の成長を遅らせる効果や保湿効果が期待されます。
- 大豆イソフラボン
- 尿素
- セイヨウシロヤナギエキス
- サリチル酸 など
これらの配合成分のうち、抑毛作用があるのは大豆イソフラボン。
他の方法と異なり、毛が抜けるというよりだんだん薄く生えにくくなっていくのがSSC脱毛の特徴です。
SSC脱毛のメリット・デメリット
メリット
- 肌ダメージや痛みがない
- 美肌効果がある
デメリット
- 効果の実感までに時間がかかる
- 日焼け直後の肌やほくろ、シミには照射ができない
痛みや肌への負担がないどころか、美肌効果まで期待できるのがSSC脱毛のうれしいところ。
反面、あくまで抑毛・制毛ですので効果を実感できるまで時間がかかるのがデメリット。
SSC脱毛が得意な毛、ニガテな毛
SSC脱毛は基本的にどんな毛にも対応できる脱毛方式ですが、太く強い毛へのアプローチには時間がかかります。
反対に産毛や細い毛であれば、比較的早く効果を感じることができるでしょう。
SSC脱毛の通うペースと必要な回数は?
SSC脱毛のサロンに通うペースも基本的には毛周期に合わせたもので、およそ1カ月~3カ月に1回ほどとなります。
早い人だと5回~6回目以降から効果を感じるようですが、緩やかな脱毛方法なのでもう少し長めに考えておいたほうが無難かもしれません。
12回ほど繰り返すと毛が気にならないくらいになる人が多いようです。
そのため、施術完了には1年弱~2年程度がかかります。
SHR脱毛とは?
SHRはスーパーヘアリムーバルの略で、毛を作る毛包に刺激を与えて毛が生えないようにアプローチする方法です。
IPL脱毛やSSC脱毛よりも新しいため、このような名前がついているのでしょう。
光の熱を広い範囲に働かせることができ、弱めのエネルギーでも効率的に脱毛ができます。
SHR脱毛の仕組みは?
SHR脱毛では、毛乳頭ではなく毛根全体を包み込む「毛包」に機能します。
弱めの光で60~70℃程の熱を加えることで、毛母細胞へ栄養を付与し毛を作る指令を出す「バルジ領域」にダメージを与えます。
こうすると毛を作るために必要な細胞が作られなくなるため、徐々に毛が少なくなっていくのです。
光を蓄熱しながらダメージを与えることから、従来の脱毛方式よりも強いエネルギーを必要とせず、弱い光でも効率的に脱毛が可能です。
SHR脱毛のメリット・デメリット
メリット
- 痛みが少ない
- 産毛にも効果を発揮しやすい
デメリット
- 効果の実感には少し時間がかかる
- 導入していない脱毛サロンも多い
メラニン色素や毛周期が関係ないため、通える頻度が高く産毛などにもアプローチできます。
また、弾くような強い刺激がなく肌への負担も少ないため、痛みが苦手な人や敏感肌でも試しやすいでしょう。
比較的新しい技術なので導入しているサロンがあまり多くないことがデメリットです。
SHR脱毛が得意な毛、ニガテな毛
SHR脱毛はメラニン色素の含有量の影響を受けにくいので、ニガテな毛が特にありません。
ほくろやシミがある部位にも使えます。ほくろに生えた毛の抑毛ができるのはうれしいポイントです。
SHR脱毛の通うペースと必要な回数は?
SHR脱毛は、3週間~1カ月に1回のペースで通うことができます。
6回プランで4ヶ月~半年、12回プランで1年ほどあれば脱毛を終えられます。
個人差はありますが、3回~6回目くらいから抑毛の効果が実感できることも多いようです。自己処理が楽になるには6回~10回、ツルツルになるには12回~18回が目安です。
THR脱毛とは?
THR脱毛は、SHR脱毛と同じ蓄熱式の脱毛方法です。毛根ではなく、バルジ領域に直接作用する脱毛方法なので、痛みが少ない脱毛方式とも言われています。
アドラーブルでは、このTHR脱毛方式を採用した脱毛施術を行っています。
THR脱毛の仕組みは?
SHR脱毛と同様に、皮膚全体に弱い熱を連続して照射することでバルジ領域に直接ダメージを与えるものです。
バルジ領域からの育毛指令を出させないようにすることで毛を細く生えにくくし、脱毛につなげていきます。
THR脱毛の光は従来のものよりも波長が長いため、深い肌の内部にも光を届けやすく、低出力で柔らかい光でも効果を発揮します。
従来の脱毛方式との違いは?
従来の脱毛方式の機器は、連射時に徐々に出力が落ち、脱毛効果が不安定になってしまうため往復照射が必要な点が課題でした。
これを解決したのがTHR脱毛です。
- 重ね打ちや往復照射がいらない
- 施術がスピーディーに終了する
安定して照射できるように改善されたことで、上記のようなメリットが生まれました。
赤外線のサーモヒート効果が作用するため美肌効果が高い点もポイントです。
THR脱毛のメリット・デメリット
メリット
- 痛みが少なくスピーディーに終わる
- 美肌効果もある
- 産毛にも効果的
デメリット
- 効果の実感には少し時間がかかる
- 導入していない脱毛サロンも多い
メラニン色素を利用せず、毛周期を気にしなくても脱毛できる方式なので、毛の性質を選ばずサロン通いを早く進めることができます。
最新の技術なので導入しているサロンはそれほど多くはないですが、臨床実験で安全性はきちんと確認されています。
ちなみに、アドラーブルでは全店でTHR脱毛方式の脱毛機を導入しています。
THR脱毛が得意な毛、ニガテな毛
THR脱毛はどの毛においても効果を発揮しやすいうえ、育つスピードが速く太いメンズのヒゲにも有効です。
THR脱毛の通うペースと必要な回数は?
THR脱毛は、3週間~1カ月に1回のペースで通うことができます。
毛が薄くなってきた実感ができるのは5~6回目くらいから。12~18回でしっかりと脱毛が完了したと言えます。
ハイペースで通えるうえ施術にかかる時間が短いので、忙しい方にもおすすめしやすい脱毛です。
しっかり脱毛するコースでは、半年~1年ほどが目安です。
サロン・エステ脱毛と医療脱毛の違いは?
サロンとクリニックの脱毛については、本記事の最初で、「効果の高さ(永久脱毛が可能か)」「有資格者(医師、看護師)のスタッフがいるか」「痛みが強いか」といった点が異なるとお話をしましたね。
ここからはサロンでの脱毛とクリニックでの脱毛について、もっと詳しく見ていきましょう。
医療脱毛の種類は大きく2つ
クリニックでの脱毛行為を「医療脱毛」と呼ぶため、厳密に言ってしまえば光脱毛もクリニックでやるなら医療脱毛に該当します。
実際はレーザー脱毛を導入する美容クリニックがほとんどで、次点にニードル脱毛といったようすです。
レーザー脱毛
強力なレーザーでバルジ領域や毛乳頭、毛母細胞といった発毛組織を破壊することで脱毛する方法。
永久脱毛が可能で、効果の即効性や確実性、満足度が高いため多くのクリニックで採用され人気を集めています。
実はレーザー脱毛はIPL脱毛と原理的にはほとんど同じ。威力の高さが一番の違いです。
ですので、毛周期に合わせて成長期に照射を行う必要があり、痛みも強いです。
また、メラニン色素を利用しているものなので産毛に効果を発揮しにくく、白髪やほくろの毛は脱毛できません。
ニードル脱毛
ニードル脱毛(針脱毛)は、細い針を毛穴に挿入して微弱の電流を流すことで発毛組織を破壊するものです。
毛を1本ずつ確実に処理する方法なので極めて脱毛効果が高く、白髪やほくろの毛にも対応できます。
費用と長い時間がかかる点もデメリット。他の施術で残った部位の仕上げやピンポイントの脱毛などで利用される脱毛方法です。
サロンとクリニックを比べてみた
ここまでの情報をもとに、光脱毛と医療機関でメジャーなレーザー脱毛についてそれぞれまとめてみました。
光脱毛
光脱毛は効果がゆるやかな分痛みが発生しにくくコストも低いので、脱毛初心者さんにもおすすめです。
- 脱毛機器の出力:低い
- 痛み:弱い、感じにくい
- 効果が出るまで:時間がかかる
- 効果の持続力:5年ほど抑毛効果が続く
- 明確に効果がわかる回数・期間:約12回~20回
- スタッフ:エステティシャン
- サービス料金:安価
- 肌トラブル:低出力で起こりにくいが、発生した場合すぐに対応できない
- 医師の診察:なし
レーザー脱毛
レーザー脱毛は完了までが速く永久脱毛もできるため、高価で痛みを伴っても完全にツルツルにしてしまいたい! という人向き。
- 脱毛機器の出力:高い
- 痛み:強い、感じやすい
- 効果が出るまで:即効性がある
- 効果の持続力:永久脱毛が可能
- 明確に効果がわかる回数・期間:約5~6回
- スタッフ:医師・看護師
- サービス料金:高価
- 肌トラブル:高い分発生することも多々あるが、薬をすぐに処方できる
- 医師の診察:医師が診察できる
光脱毛の方式と同じく、サロン脱毛が良いか医療脱毛が良いかも個人差があるポイントです。
サロンでもクリニックでもカウンセリングを行っている場合がほとんどなので、まずは予約をしてプロに相談してみましょう。
脱毛はメジャーな時代へ!気になったらまずは相談!
全国に続々と脱毛サロンが登場し、「通いたいけどどこがいいのか分からない!」という方も多いのではないでしょうか。
口コミの評判が高いところを探すのはひとつの手ですが、評価が高い=自分に合っている とは限らないのが難しいところ。
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