脱毛に興味がある方や、脱毛の経験がある方であれば、「永久脱毛」というワードを一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。一般的には「永久脱毛＝体毛が全く生えなくなる脱毛」という認識を持っている方が多いですが、実際の意味は少し異なります。

また、脱毛をするには脱毛サロンと医療脱毛クリニックという二つの選択肢があります。それぞれ異なる特徴を持っているので、今回のコラムでは

• 永久脱毛の定義
• サロン脱毛の特徴
• 医療脱毛の特徴

以上の三つについて解説していきます。

永久脱毛の定義とは？

まずは永久脱毛の定義について解説します。世界最大規模を誇る電気脱毛の専門会員組織であるアメリカ電気脱毛協会（American Electrology Association）によると、永久脱毛は以下のように定義されています。

「最終脱毛から1カ月後の体毛の再生率が20%以下である脱毛法」

多少体毛が残ってしまっても、全体の再生率が20%以下であれば、永久脱毛に該当するということです。

さらにアメリカ食品医薬品局（Food and Drug Administration）では、また異なる意味で定義付けられています。

「長期間に渡り、体毛が生えてこない状態を維持することができる脱毛法」

体毛の再生率に関して触れられておらず、「永久」ではなく「長期間に渡り」という表現が使用されています。体毛がきれいになくなったとしても、ある程度の期間が経過すると、また体毛が生えてくる可能性があるということです。

これらの定義からわかる通り、永久脱毛をしても、本当に体毛が永久に生えてこなくなるとは限らないということを理解しておきましょう。

脱毛サロンで永久脱毛はできない

次に永久脱毛に当てはまる脱毛方法について解説していきますが、その前に脱毛サロンと医療脱毛クリニック、それぞれで取り扱っている脱毛方法を紹介します。

• 脱毛サロン：光脱毛
• 医療脱毛クリニック：レーザー脱毛、ニードル脱毛（電気脱毛）

現在主流になっている脱毛方法には以上の三つが挙げられますが、そのうち永久脱毛に認定されているのはレーザー脱毛とニードル脱毛の二つです。肌トラブルなどを引き起こすリスクが高いため、取り扱いには医師免許が必要であるものの、その分高い出力を誇ります。

一方、一般的に光脱毛を意味するサロン脱毛は、永久脱毛とは認定されておらず、医療行為にも該当しません。しかし、実際は光脱毛でも永久脱毛に近い効果を得ることができます。

光脱毛の効果とは？

光脱毛はレーザー脱毛やニードル脱毛と比較して出力は劣りますが、以下のような効果があります。

• 体毛の量を減らす
• 体毛を細くする
• 発毛スピードを遅くする

光脱毛でも繰り返し施術を受けることで、体毛は徐々に変化を起こし、結果的には永久脱毛に近い効果を得ることができます。

実際に脱毛サロンに通うことで、体毛がきれいになくなり、何年も生えてきていない人も多いです。見た目が良くなることはもちろん、ムダ毛を処理する手間や、カミソリ負けなどの悩みも解消されます。

サロン脱毛と医療脱毛の違い

サロン脱毛と医療脱毛の違いは出力の高さだと説明しましたが、それ以外にもいくつかの相違点があります。二つの特徴を理解して、脱毛サロンと医療脱毛クリニック、どちらが自分に向いているか決めましょう。

脱毛効果の高さ

光脱毛とレーザー脱毛のメカニズムは基本的に同じですが、既に解説した通り、医療脱毛であるレーザー脱毛の方が出力は高いです。出力が高いということは、脱毛効果も高いということであり、脱毛が完了するまでの施術回数も短く済む可能性があります。

脱毛の仕組みが異なるニードル脱毛も、出力が高い分、高い脱毛効果を発揮します。

痛みの強さ

脱毛効果が高いということは医療脱毛の大きなメリットですが、痛みも強いという点をあらかじめ理解しておきましょう。痛みに耐えられず、途中で脱毛を辞めてしまう人も少なくありません。

また、ニードル脱毛は一つひとつの毛穴に金属製の針を挿し込みます。針から電流を流し、発毛器官を破壊するのですが、レーザー脱毛以上に強い痛みを感じます。

脱毛に要する期間

肌の表面に出てきている体毛は、全体のおよそ10～15%であるため、一度に全ての体毛をきれいに脱毛できるわけではありません。発毛のサイクルに合わせて脱毛する必要があるため、完全に体毛をなくすためには、数年かけて徐々に処置していく必要があります。

実際にかかる期間には個人差がありますが、出力が高いと一度の施術で得られる効果が大きく、最終的にかかる期間が短く済む傾向にあります。

料金の高さ

店舗によって料金設定は異なりますが、一般的には脱毛サロンより医療脱毛クリニックの方が高額である傾向があります。

注意していただきたいことは、レーザー脱毛やニードル脱毛などは医療行為に該当するものの、あくまで自由診療であり、保険は適用されないということです。どの医療脱毛クリニックでも同じで、料金は全て自己負担することになります。

それぞれの料金相場を比較すると、医療脱毛クリニックにかかるコストは脱毛サロンの2倍以上であることがわかります。

光脱毛も十分な出力で脱毛可能

サロン脱毛と医療脱毛の違いをまとめると、それぞれ以下のようなメリットがあります。

サロン脱毛の特徴

• 痛みが少ない
• 料金が安い

医療脱毛の特徴

• 脱毛効果が高い
• 脱毛にかかる期間が短い

この特徴だけ見ると、どちらが優れているか比較することは難しいですが、脱毛技術の進化により、現在は光脱毛でも十分な出力で脱毛することができます。

適切な出力には個人差がありますが、必要以上に出力を上げても、肌に与えるダメージが大きくなってしまいます。また、どちらも皮膚の表面に近い毛根にしか効果を与えません。

そのため、光脱毛でも十分な効果を発揮します。

脱毛後に毛が生えてくる理由

光脱毛とレーザー脱毛に関しては、施術を受けても再び体毛が生えてくる場合があります。主な原因を紹介するので、実際に脱毛する際には抑えておきましょう。

脱毛機の出力不足

一つ目は脱毛機の出力不足です。

例えば、同じ光脱毛方式の脱毛機であっても、機種によって出力は異なります。出力が不足していると、発毛器官に十分な効果を与えられず、再び体毛が生えてきてしまったり、なかなか効果が表れない場合があります。

特にワキやVIOのような毛量が多い箇所に起こりがちですが、スタッフが適切な出力を見誤ることも考えられます。実績が多く、信頼できる店舗を選ぶようにしましょう。

照射漏れ

脱毛効果が表れるのは、当然脱毛機で光やレーザーを照射した箇所のみです。光やレーザーが当たっていなかった、あるいは発毛器官にまで届いていなかった場合は照射漏れとなり、十分な効果を発揮できない可能性があります。

細かい部位であれば照射漏れが起きるリスクは小さいですが、注意したいのは腕・脚・背中のような面積が広い部位です。脱毛機の扱いが煩雑だと、照射できていない部位が発生する可能性が高いため、丁寧に施術が求められます。

毛周期

体毛には毛周期という発毛のサイクルがあり、全ての毛根が肌の表面に出てきているわけではありません。実際には、以下の三つの周期に分けられることを理解しておきましょう。

• 成長期：どんどん体毛が伸びる期間
• 退行期：徐々に体毛が抜け始める期間
• 休止期：毛根が皮膚の奥深くに隠れ、休んでいる期間

このうち、最も脱毛機の効果を受けやすいのは、毛根が肌の表面に出ている成長期です。退行期は毛が抜けていく分、脱毛機の影響を受けにくく、休止期の毛根に関しては、肌の奥深くに埋まっているため、脱毛機の光やレーザーは基本的に届きません。

この毛周期が関係しているため、どれだけ高出力で照射しても、完全に体毛を生えなくするためには何度も施術を受ける必要があります。効率的に脱毛するためには、毛周期を理解し、適切なタイミングで施術を受けることが大切です。

ホルモンバランスの変化

成長期が終わった大人でも、急に体毛が濃くなったり、毛量が多くなる場合があります。加齢やライフスタイルの変化による、ホルモンバランスの乱れが原因であることが考えられます。

ただ、脱毛して体毛がほぼ生えなくなった場合でも、同じ理由で再び生えてくる可能性があることを理解しておきましょう。

硬毛化

脱毛することで体毛が薄くなるどころか、濃くなってしまうことが稀にあります。

このような症状を「硬毛化」と呼びますが、実は正確な原因は明らかになっていません。脱毛によって刺激を受けた発毛器官が、その反動で活発に働くようになったという説が有力です。

発症する確率は約1%と高くありませんが、原因がはっきりしていないため、実際に硬毛化を発症するかは施術を受けてみないと判別することができません。発症する場合は、施術直後ではなく、1〜2カ月ほど経過してから変化が表れる場合が多いです。

「増毛化」や「多毛化」と呼ばれることもありますが、基本的な意味は硬毛化と同じです。

アドラーブルなら気軽に脱毛できる！

脱毛サロンと医療脱毛クリニックの違いをご理解いただけたでしょうか。

解説した通り、脱毛サロンの光脱毛は永久脱毛ではありませんが、脱毛技術が進化していることもあり、医療脱毛にも負けない効果を発揮します。痛みが少なく、料金が安いという特徴もあるので、初めて脱毛する方にもおすすめです。

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